【報告】19.6.30 lag交流会 読書会「オススメの本・大好きな本」を一挙紹介!
6月30日に開催した交流会で
参加者の皆さんに紹介していただいた本をこちらの記事で詳しく紹介していきます!
(当初、報告ブログ内での紹介を試みましたが、内容盛りだくさんだったので記事を分けました。)
おかげさまで皆さんに熱く熱く語っていただき、読み応えたっぷりです!
紹介書籍一覧
- 『カラフルなぼくら 若者6人のインタビュー記事』スーザン・クークリン(2014年)ポプラ社
- 『三日で運がよくなる掃除力 舛田光弘(2006年)王様文庫
- 『特等添乗員αの難事件』松岡 圭祐(2012年)角川文庫
- 『子供はわかってあげない』田島列島(2014年)モーニングKC
- 『シンデレラウミウシの彼女』如月かずさ(2013年)講談社
- 『「私」を生きるための言葉~日本語と個人主義~』泉谷 閑示(2009年)研究社
- 『さいごだとわかっていたなら』ノーマ コーネット マレック(2007年)サンクチュアリ出版
- 『私とは何か。個人から分人へ』平野啓一郎(2013年)講談社
- 『Coming OUT!』 笹野 みちる(1995年)幻冬舎
- 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原 万里(2004年)角川文庫
- 『男でもなく女でもなく―本当の私らしさを求めて』蔦森樹(2001年)朝日文庫
- 『ポーの一族』萩尾 望都(1998年)小学館文庫
- 『才能に頼らない文章術』上野郁恵(2018年)ディスカバートゥエンティワン
- 『エイリアン・インタビュー』(2017年)Lawrence R. Spencer
- 『「子供を殺してください」という親たち』押川剛(2015年)新潮文庫
- 『カードキャプターさくら』CLAMP(1996年)KCデラックス
- 『青春マイノリティ!!』えいくら葛真(2019年)パルシィコミックス
- 『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』細谷功(2014年)dZERO
- 『世界の誕生日』アーシュラ・K・ル・グィン(2015年)ハヤカワ文庫SF
- 『影裏』沼田真佑(2017年)文藝春秋
- 『いたずらオウムの生活雑記』ろう飼い主(2017年)KADOKAWA
①『トランスジェンダー・フェミニズム』田中玲(2006年)インパクト出版会
私は「男になりたかった」のではない。「女ではない」身体が欲しかっただけだ。フェミニズムとの共闘へ、クィアコミュニティの深部から放つ爽快なジェンダー論。
「一人称について、私とか俺とかボクが全く言えない、どれにしようか、と選んでいるという人が他にもいるというだけで安心感(所属の確信)が得られた。Xジェンダー、フェミニズム、トランスジェンダー、どちらが自身に使って行きたい言葉なのかということも考えさせられた。 Xジェンダーという言葉でアイデンティティに違和感がある、という人にはぜひ読んでみてもらいたい。」
②『カラフルなぼくら 若者6人のインタビュー記事』スーザン・クークリン(2014年)ポプラ社
LGBTの若者たちが、どのように自らの性と向き合い、自分らしい生き方へ踏み出していったかを追った翻訳ノンフィクション。
「他の人はどうなんだろう?と思った時に出会った本。大好きな本です。 特に好きな話は黄緑色の表紙のキャメロンさん。『性別は変数(好きな値を入れられる)である』という言葉が響いた。写真もピックアップされている、格好も性別を自由に泳いでいる。こういう生き方でいいんだ、と思えたのでこの人が好き。」
③『三日で運がよくなる掃除力 舛田光弘(2006年)王様文庫
換気する、捨てる、汚れを取る、整理整頓、炒り塩。この5つのステップで人生にマイナスになるものが取り除かれ、人生がガラリと好転します。きれいな部屋は“幸運”を呼び込む宝箱。
④『特等添乗員αの難事件』松岡 圭祐(2012年)角川文庫
掟破りの推理法で真相を解明する水平思考に天性の才を発揮する浅倉絢奈。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか? 鑑定家の凜田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。
「この主人公は女の子で『水平思考』というものを得意としている。印象的だったのが『4人に3個のリンゴを分けるには?』という問題に対して。通常だと一人1個ずつで残りは1/3にするところを彼女は『全部しぼってジュースにしちゃえばいい』と発想する。頭の体操的にも楽しめる作品。」
⑤『子供はわかってあげない』田島列島(2014年)モーニングKC
水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。
⑥『シンデレラウミウシの彼女』如月かずさ(2013年)講談社
中学二年のガクが好きになってしまった相手は、弟のように思っていた幼馴染のマキ。告白なんかできるわけがない。ただいっしょにいられたらそれでいい。自分にそう言い聞かせてきたガクだったが、新学期の初日にマキの部屋を訪れると、そこには女になったマキがいて…!?叶ってしまった願いと伝えられない思いが織りなす一途な恋の物語。
⑦『「私」を生きるための言葉~日本語と個人主義~』泉谷 閑示(2009年)研究社
あなたは、日本語で、自分らしく語れますか
気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに、日本語に潜む神経症性を徹底分析。多くの"1人称で生きる"人々の例に学びながら、借り物ではない言葉とは何なのか、探求していきます。
「『自分自身が』感じたことを『自分の言葉で』話すというのは日本の中ではなかなか難しいけれど、大変勇気づけられる本だった。 欧米の言葉の使い方、日本の言葉の使い方、ここの差の難しさについても書かれていて。 全部が全部共感できるわけではないけれど、面白かった。気にしすぎずに自分自身の気持ちを話していきたい。」
⑧『さいごだとわかっていたなら』ノーマ コーネット マレック(2007年)サンクチュアリ出版
もし、明日が来ないとしたら、
わたしは今日、どんなにあなたを愛しているか伝えたい。
9.11同時テロの後、アメリカで朗読され、世界中が涙した感動の詩。
子供を、恋人を、兄弟を、親を…、
大切な人を想いながら、この詩を読んでください。
「ありがとうごめんねは言えたとしても、愛してるはなかなか言えない。だけど、何よりも大切なんだと。いなくなってしまった人に伝えられなかった、そういった後悔を持たないようにしたい。どのページも自分にとって大切。」
⑨『私とは何か。「個人」から「分人」へ』平野啓一郎(2013年)講談社
嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観!
「TPOにあわせて、出していく自分が違っている、色んな自分を使い分けている、じゃあその中のどれが本当の自分なのか?といった時にどれも本当の自分なんだ、どれが本当?ではなく、それぞれ本当の自分。個性を形作っているのはその人の構成だ。というような話。 『嫌な分人』は大きくはしないで、楽しく明るい時の自分を大切にしていこう、と思える。」
⑩『Coming OUT!』 笹野 みちる(1995年)幻冬舎
恋人は、女の子。バンド“東京少年”解散から4年。メジャーシーンの女性アーティストとして、日本で初めて“カミングアウト”する。従来の性愛観を突きぬけた、全くあたらしい女同士の体験的恋愛論。
「レズビアンを初めてカミングアウトした女性ミュージシャンだったと思う。インターネットがなかった当時にこの本を読んで『ああこういう人もいるんだ』という許容感があった。 何十年も前の本だけれど、ずっと持っている。」
「 (著者の)一人称はボクで、ボーイッシュでした。バンドはロックからフォークへ、といったかんじで、彼女のバンド『東京少年』もおすすめ。」
⑪『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原 万里(2004年)角川文庫
一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
「友達を探しに行く、という行動力(当時60年代)というのがまずすごいと思うところ。 ソ連からソ連崩壊へ、その激動の時代に(今のような連絡手段が)何もないにも関わらず現地に飛んで、人と人との繋がりのみで、最終的に3人に会える。行動力とか、音信不通であった30年ぶりの友達に会いにいくそれ自体が素敵で、読むと『友達に会いたくなる本』です。 」
「(著者の作品は)頭のいい文章、という表現がぴったり。人柄というか、人との違いの受け入れ方、そういったところが好きだなと思う。」
⑫『男でもなく女でもなく―本当の私らしさを求めて』蔦森樹(2001年)朝日文庫
180cmの長身、髭面でオートバイを乗り回す「彼」が選んだ道は、スカートをはき化粧をして社会的に「女性」として生きること……ナチュラルな自分である幸せと周囲との軋轢。本当の私を模索し続ける著者が等身大で綴る涙と葛藤の日々。
⑬『ポーの一族』萩尾 望都(1998年)小学館文庫
青い霧に閉ざされたバラ咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う…。時を超えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作。
⑭『才能に頼らない文章術』 上野郁恵(2018年)ディスカバートゥエンティ
編集者のもつスキルを31の編集の文法として体系化。これをまとめたのが、「編集の文法チェックシート」です。これを活用することで、相手の価値観にそって文章を組み立てられるようになり、共感や信頼を得られる文章が、誰でも短期間で書けるようになります。
⑮『エイリアン・インタビュー』(2017年)Lawrence R. Spencer
この本の内容は主に、私が故マチルダ・オードネル・マックエルロイから受け取った手紙、インタビューの謄本、そして個人記録から引用されている。彼女の手紙は、この資料は彼女とテレパシーを通して「話した」エイリアンの存在とのコミュニケーションの回想に基づいている、と主張している。
彼女は1947年の7月と8月の間に、彼女が「エアル」として識別し、1947年7月8日にニューメキシコ州ロズウェルの近くで墜落した空飛ぶ円盤から助け出された士官、パイロット、そしてエンジニアであり、今もそうである、と主張する地球外生命体とインタビューをした。
「1947年にニューメキシコ州ロズウェルの近くで墜落したUFOが米軍に回収されたとして有名になった "ロズウェル事件"。作者がテレパシーを通して地球外生命体の存在と会話したインタビュー記録にもとづいて書かれた作品。宇宙の話や仏教のなかで、例えば "地球は監獄である" という考え方や、身体をいわゆる "通信機器" として認識し、人とコミュニケーションを図るという考え方とも通じるものがあって、面白い。」
⑯『「子供を殺してください」という親たち』押川剛(2015年)新潮文庫
自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。
⑰『カードキャプターさくら』CLAMP(1996年)KCデラックス
「魔力」をもつ「クロウカード」が様々な悪さをしている! ケロちゃんにたのまれて、木之本桜は、きょうもがんばります!!
⑱『青春マイノリティ!!』えいくら葛真(2019年)パルシィコミックス
主人公の武一(高校1年男子)は、幼なじみのセーラに告白しますが、「俺は男でゲイだ」と告白されてしまいます。それでも付き合い始めた2人は、戸惑いながらもイチャイチャドキドキを楽しんで恋を育んでいきますが、様々な問題をかかえる友達や家族を巻き込んでいき…!! マイノリティに限らない一人一人の在り方を題材に、フルカラーで鮮やかに描く感動のドラマ!
⑲『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』細谷功(2014年)dZERO
永遠にかみ合わない議論、罵り合う人と人。その根底は「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機がある。「具体」と「抽象」、この動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を、ビジネスコンサルタント・細谷功が読み解く。さらに漫画家・一秒が、具体的言説と抽象的言説のズレを、各テーマに沿った四コマ漫画で描く。
⑳『世界の誕生日』アーシュラ・K・ル・グィン(2015年)ハヤカワ文庫SF
両性具有人の惑星ゲセンを描いたヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作『闇の左手』と同じゲセンの若者の成長を描く「愛がケメルを迎えしとき」、男女が四人組で結婚する惑星での道ならぬ恋を描く「山のしきたり」など“ハイニッシュ・ユニヴァース”もの6篇をはじめ、毎年の神の踊りが太陽の運行を左右する世界の王女を描く表題作、世代宇宙船の乗員たちの運命を描いた中篇「失われた楽園」など、全8篇を収録する傑作短篇集。
㉑『影裏』沼田真佑(2017年)文藝春秋
第157回芥川賞受賞作。
大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。
北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。
ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。
いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。
樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。
㉒『いたずらオウムの生活雑記』ろう飼い主(2017年)KADOKAWA
人気の鳥ブログ「いたずらΩオウム タイハクオウムの生活雑記」が待望のコミック化!
オウムのろう君の頭の中は“遊ぶこと”でいっぱい!
オウムが懐けば懐くほど飼い主の生活には楽しみと痛みと破壊があふれ出す!
驚異に満ちたオウム飼育記、ここに開幕です!
読めば思わずオウムの虜になる(!?)魅力が満載のコミックです。
0コメント